HASEGAWA LETTER 2025 年( No.43 )/ 2025.09

THトピックス

長谷川香料登録特許
2024年4月~2025年3月

動物油脂感付与剤
(特許第7488973号)

下記工程1~3を含む、動物油脂感付与剤の製造方法。
(工程1)マカダミアナッツオイルを用意する工程
(工程2)前記工程1で用意した前記マカダミアナッツオイルをリパーゼ処理することによってマカダミアナッツオイルリパーゼ処理物を得る工程
(工程3)前記工程2で得られたマカダミアナッツオイルリパーゼ処理物を、POVが1を超えないように加熱する工程

魚介類加工食品の風味改善方法
(特許第7543588号)

エソを含むすり身にラッカーゼ処理を行う、エソを含むすり身の風味改善方法であって、前記風味改善が、エソ特有の魚油っぽいメタリックな臭気の低減である方法。傷みが早く、不快臭が生成しやすい、エソなどの南方系の魚の冷凍すり身を使用した魚介類加工食品の風味改善に対して効果がある風味改善方法を提供する。

ジスルフィド化合物を含む香味付与組成物
(特許第7554716号)

下記式(1)で表されるジスルフィド化合物を含む、香味付与組成物。

抹茶香味付与組成物
(特許第7469281号)

下記式(2)で表されるスルフィド化合物を含む、抹茶香味付与組成物。

酢酸発酵食品または酢酸発酵食品を含有する飲食品の風味改善方法
(特許7570799号)

酢酸発酵食品または酢酸発酵食品を含有する飲食品に対し、フェノールオキシダーゼ処理を行う、酢酸発酵食品または酢酸発酵食品を含有する飲食品の風味改善方法。簡便かつ高い効果で、好ましくない風味が低減した酢酸発酵食品または酢酸発酵食品を含有する飲食品を簡便な方法で提供する。

2-アセチル-1-ピロリンの製造方法
(特許7596113号)

(a)2-(1-ヒドロキシエチル)ピロリジンを酸化剤により酸化する工程、を含み、前記酸化剤が二酸化マンガンである、2-アセチル-1-ピロリンの製造方法において、前記(a)工程では、無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナトリウムを前記酸化剤と併用する、2-アセチル-1-ピロリンの製造方法。

乳感付与組成物
(特許第7609766号)

2,6-ドデカジエナールを有効成分として含有する乳感付与組成物。新規な乳感付与組成物、香味付与組成物の乳感効果付与方法、飲食品の乳感付与方法を提供する。

動植物エキスの製造方法
(特許第7612311号)

以下の工程(A)~(D)を含む緑茶エキスの製造方法。
工程(A):緑茶を水蒸気蒸留し、留出液を得る工程、
工程(B):前記工程(A)で得られた留出液のpHを8.0以上とする工程、
工程(C):前記工程(B)で得られたpH 8.0以上の留出液を凍結する工程、
工程(D):前記工程(C)で凍結された留出液を解凍する工程

不快香味改善組成物
(特許第7648554号)

下記A群に記載の化合物から選択される少なくとも1種の環状ケトン化合物を有効成分として含有する、不快香味改善組成物。
(A群)下記式(3)で表される環状ケトン化合物。

[式中、nは0または1を表し、破線は単結合または二重結合を表し、環上の前記破線が二重結合の場合、R1およびR2は一方がヒドロキシ基、もう一方が水素、メチル基またはエチル基であり、環上の前記破線が単結合の場合、R1およびR2は一方が環上の炭素と二重結合で結合した酸素、もう一方が水素、メチル基またはエチル基であり、R3およびR4はそれぞれ独立して水素、メチル基またはエチル基である。]

出力装置、出力システムおよび出力方法
(特許第7522631号)

少なくとも、被験者が試料を飲食している期間を含む測定期間、前記被験者の心周期に関する情報を取得する第1取得部と、少なくとも、前記測定期間の前記被験者の前記試料への官能評価に関する情報を取得する第5取得部と、前記心周期に関する情報に基づいて、前記被験者の心拍間隔の長さの経時変化を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記心拍間隔の長さの経時変化に関する情報を、前記被験者の心理状態を表す指標として出力する出力部とを備え、前記出力部は、さらに、前記第5取得部が取得した前記官能評価に関する情報を出力し、前記官能評価は時系列官能評価である、出力装置。

含硫化合物およびこれを用いた香味付与組成物
(特許第7543343号)

下記式(4)で表される化合物。

[式(4)中、nは0~2の整数を表し、R1は水素原子または炭素数が1~9の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基であり、R2は水素原子、炭素数が1~5の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、炭素数が2~5の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル基、フルフリル基またはp-メンタ-1-エン-8-イル基であり、R3は水素原子またはメチル基である。]

アルケン誘導体の製造方法
(特許第7629421号)

(a)下記式(5)

(式(5)中、波線は置換基の結合位置を示し、R0は式中の括弧内に示すいずれかの置換基であり、R1は任意の置換基であり、R2は2-テトラヒドロピラニル基、メチル基、メトキシメチル基またはエトキシエチル基であり、R3およびR4はメチル基である。)で表される化合物に、液体アンモニアに金属を溶解させ、生じた電子がアンモニアに溶媒和されることによって生じる溶媒和電子を作用させ、下記式(6)

(式(6)中、R1aは前記式(5)のR1中に溶媒和電子と反応する部分がなければR1と同じ置換基であり、R1中に溶媒和電子と反応する部分があればその反応後の置換基である。)で表される化合物を得る工程、を含む、アルケン誘導体の製造方法。

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