HASEGAWA LETTER 2023 年( No.41 )/ 2023.09

THトピックス

長谷川香料登録特許
2022年4月~2023年3月

乳原料発酵品およびその製造方法
(特許第7074721号)

(a)乳タンパク質を含有する乳原料にエンド型とエキソ型の混合物であるタンパク質分解酵素の1種または2種以上を作用;(b)(a)で得られた乳タンパク質分解物に乳酸菌を添加し発酵を行う工程を含む乳原料発酵品の製造方法であって、乳原料発酵品のpHが3.0~4.0であり、乳タンパク質を含有する乳原料が、脱脂粉乳、トータルミルクプロテイン、および乳タンパク濃縮物から選択される1種以上である、製造方法。

香料前駆体としてのジエステル化合物
(特許第7108016号)

香料前駆体が下記式(1)で表されるジエステル化合物からなる、香気化合物を放出可能な前記香料前駆体を有効成分として含有する、残香性向上用香料組成物。

発酵コーヒーエキスの製造方法
(特許第7150556号)

コーヒーエキスのpHを5.5~8.0に調整するpH調整工程と、pHを調整したコーヒーエキスを植物性乳酸菌で乳酸発酵する発酵工程と、を含む、発酵コーヒーエキスの製造方法であって、発酵工程の前または同時に、コーヒーエキスにヘミセルラーゼ、セルラーゼ、アミラーゼまたはマンナナーゼを添加して処理する酵素処理工程を含む、発酵コーヒーエキスの製造方法。

4-メルカプト-1-オクタノールまたはその脂肪酸エステル、および香味付与剤
(特許第7154719号)

下記式(2)で表される4-メルカプト-1-オクタノールまたはその脂肪酸エステル。香味付与剤として有用な新規化合物である。

含硫化合物および香味付与剤
(特許第7094644号)

下記式(3)で表される含硫化合物。新規な含硫化合物および香味付与剤を提供する。

卵風味付与剤およびその製造方法
(特許第7110158号)

食用油脂ならびに、乾燥全卵、乾燥卵白および乾燥卵黄から選択される1種類以上の乾燥卵原料を含む組成物を、50~140℃で0.1分間~10時間加熱処理してなる卵風味付与剤であって、組成物の水分含量が0~2.0質量%であり、組成物の糖含量が0~2.0質量%である、卵風味付与剤。

含硫化合物および香味付与剤
(特許第7179431号)

下記式(4)で表される含硫化合物。新規な含硫化合物および香味付与剤を提供する。

アスファルト臭気抑制剤、アスファルト組成物およびアスファルト組成物の製造方法
(特許第7182575号) 共同出願人:ニチレキ株式会社

常圧における沸点が200℃未満の香料化合物と、常圧における沸点が200℃以上の溶剤(香料化合物として使用可能なものを除く)と、を含有する、アスファルト臭気抑制剤であって、アスファルト臭気抑制剤中、前記溶剤を10質量%以上含有する、アスファルト臭気抑制剤。

ロタンドンを有効成分とする飲食品の渋味増強剤
(特許第7191890号)

(‒)-ロタンドンからなる飲食品の渋味増強剤、および前記渋味増強剤を0.1 ppt~1 ppm含有する、飲食品の渋味増強組成物。3-エピロタンドンからなる飲食品の渋味増強、および前記渋味増強剤を0.1 ppt~1 ppm含有する、飲食品の渋味増強組成物。

  • 関連特許(特許第7191889号)ロタンドンを有効成分とする飲食品のコク味増強剤
  • 関連特許(特許第7179433号)ロタンドンを有効成分とする飲食品の塩味増強剤

バラ科果実の冷凍品の製造方法
(特許第7250885号)

大きさが40~80 mmのバラ科果実を1/8~半分にカットするカット工程と、1/8~半分にカットされたバラ科果実に80~100℃で7~20分間の加熱処理を施すブランチング工程と、加熱処理されたバラ科果実に冷却処理を施す冷却工程と、冷却処理されたバラ科果実に凍結処理を施す凍結工程とを含み、ブランチング工程に先立ってバラ科果実の皮剥きの処理を済ませ、凍結工程において、冷却処理されたバラ科果実に-95~-20℃で1~100分間の凍結処理を施し、凍結工程で得られた冷凍品は解凍されて加工食品に利用され、バラ科果実が黄桃または白桃である、バラ科果実の冷凍品の製造方法。

飲食品の風味の好ましさの解析方法および予測方法
(特許第7075804号)

飲食品の風味の好ましさの解析方法であり、(a)および(b)を有する、解析方法:(a)被験者の飲食品の嚥下時における1個以上の嚥下筋の表面筋電位の波形データを解析して、1個以上の嚥下に関するパラメータを算出する、および/または被験者の飲食品の咀嚼時における1個以上の咀嚼筋の表面筋電位の波形データおよび/または被験者の飲食品の咀嚼時における咀嚼運動の映像データを解析して、1個以上の咀嚼に関するパラメータを算出;(b)(a)で算出した1個以上の嚥下に関するパラメータおよび/または1個以上の咀嚼に関するパラメータと、飲食品の官能評価データとの相関を統計解析または機械学習により解析する段階;ただし、飲食品の官能評価データは、前記被験者が咀嚼および/または嚥下した前記飲食品を官能評価して取得されたものであり、(a)で算出したパラメータと飲食品の官能評価データとの相関関係を表すマップを導出して、マップを飲食品の風味の好ましさのマップとして得る。

  • 関連特許(特許第7207898号)飲食品の嚥下感覚の解析方法および予測方法

ジヒドロカルコン類からなる炭酸刺激増強剤
(特許第7118565号)

ナリンジンジヒドロカルコンからなる炭酸刺激増強剤、およびナリンジンジヒドロカルコン含有する炭酸刺激増強組成物。ジヒドロカルコン類を有効成分として炭酸飲料に添加することにより、炭酸ガスによる好ましい炭酸刺激が増強・維持される。

  • 関連特許(特許第7114198号)ジヒドロカルコン類からなるアルコール感付与剤

セスキテルペン酸素付加体の製造方法、化合物および組成物
(特許第7130110号)

鉄還元手段を含む系を用意する工程と、3価の鉄化合物をその系に添加する工程と、鉄還元手段および3価の鉄化合物を含む系において、セスキテルペンに酸素付加する酸素付加工程を含む、セスキテルペン酸素付加体の製造方法であって、鉄還元手段が任意の鉄還元酵素であり、前記セスキテルペンがα-グアイエン、ロタンドール、(+)-バレンセン、β-カリオフィレンまたは(+)-ロンギフォレンである方法。

ラクトン化合物
(特許第7187121号)

下記式(5)((5)-1~(5)-13および(5)-a~(5)-dのいずれか)で表されるラクトン化合物からなる、香味付与剤。

飲食品の風味の評価用システムおよび飲食品の風味の評価方法
(特許第7195388号)

(a)被験者の安静時の呼吸および飲食中の呼吸を測定;(b)被験者が飲食中の開口タイミングおよび嚥下タイミングを捕捉;(c)被験者が飲食品の風味を官能評価した官能評価データを記録;(d)(a)で測定した安静時の呼吸および飲食中の呼吸と、(b)で測定した開口タイミングおよび嚥下タイミングと、を組み合わせて、安静時の呼吸パラメータおよび飲食中の呼吸パラメータとを算出;(e)(c)で記録された飲食品の官能評価データと、(d)で算出した安静時の呼吸パラメータおよび飲食中の呼吸パラメータの相関を解析する、飲食品の風味の評価用システム。

鼻部領域特定装置および感情推定方法
(特許第7241039号)

測定部が測定した第1の状態と第2の状態との両方の状態における被験者の鼻部を含む領域の温度分布を記憶する記憶部と、記憶部が記憶した第1の状態の鼻部を含む領域の温度分布と第2の状態の鼻部を含む領域の温度分布とを比較する比較部と、比較部が比較した鼻部を含む領域の温度分布の中で最も温度変化が大きい領域を、被験者の感情推定の指標として使用する温度変化が起こった領域として特定する特定部と、を有する、鼻部領域特定装置。

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