長谷川香料では研究成果を学会発表・論文発表の形で発信しています。No.41では2022年4月から2023年3月までの発表を紹介します。
新型コロナ感染症対策として3年以上続いたイベント自粛もようやく解けて、学会においても対面での開催が少しずつ増えてきました。もちろん、オンライン開催にもさまざまなメリットがあることがわかりました。しかしながら、やはり研究者同士が集い、自由闊達・ざっくばらんに意見交換ができる学会は何ものにも代えがたい場であると、今回改めて認識された方も多いのではないでしょうか。発表を行う研究員の表情も、心なしか晴れやかです。

学会発表

日本食品科学工学会 第69回大会
2022年8月24～26日　オンライン開催

• グレープフルーツ精油中の新規香気成分の探索
• ビールの新規重要香気成分の同定および有用性評価

第35回 におい・かおり環境学会
2022年8月30～31日　大同大学

• 柚子とゆず湯の香気分析

第73回 コロイドおよび界面化学討論会
2022年9月20～22日　広島大学　ハイブリッド開催

• 小角X線散乱（SAXS）を用いた多価アルコール法リポソームの構造評価
  （共同研究先：日光ケミカルズ）

第7回 アジア色彩学会
2022年10月20～21日　オンライン開催

• Expression of impression word with color（色による印象語の表現）
  （共同研究先：早稲田大学）

第66回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会（TEAC）
2022年11月5～7日　琉球大学

• 土佐文旦（ホール）の香りに関する研究
• 柑橘精油より見出された新規重要香気成分diethyl mercaptosuccinateの光学異性体に関する研究
  ★ベストプレゼンテーション賞受賞
• 国産加工用ぶどう品種の重要香気成分に関する研究

日本官能評価学会 2022年大会
2022年11月20日　オンライン開催

• 市販香水の香りに対する感性データに基づいた創香支援システム構築の検討

第89回 SCCJ研究討論会
2022年12月1～2日　タワーホール船堀（東京）

• 多価アルコール法を用いたサイズ制御リポソームの調製
  （共同研究先：日光ケミカルズ）

日本農芸化学会 2023年度大会
2023年3月14～17日　オンライン開催

• 実生柚子の香気分析

論文発表

• Using cellulose nanofibers isolated from waste hop stems to stabilize dodecane or olive oil-in-water Pickering emulsions（農業廃棄物ホップ蔓から生成したセルロースナノファイバーを乳化安定剤として用いたドデカンおよびオリーブ油o/wピッカリングエマルションの安定性評価）
  （共同研究先：横浜国立大学）
  掲載誌：Colloids and Surfaces A. 2022, 653, 129956
  doi：10.1016/j.colsurfa.2022.129956